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| 1.「湖上体験学習」の準備、および1年次生全員を対象とした「湖上体験学習」の本格実施 【主な内容】 前年度に試行した「湖上体験学習」を1回生必修とし、本格実施した。前年度の反省点を踏まえ、調査艇の運行日程の調整や安全の確保などについて検討し、学生数に対応した機器・教材・消耗品の整備、艇への必要な装備(携帯電話によるWEB通信を含む)、人的資源の確保などについて詳細な点検を行った。春学期「環境教育概論」の講義時間に体験学習の概要説明とマニュアル(ハンドブック)の配布を行い、夏季休業中の8月27日から9月2日までの7日間にわたり計14回の湖上体験学習を実施した。合計250名の学生が乗船し、湖上での環境学習を体験した。また、湖上体験学習の円滑な運営のために、操縦補助者とTAを雇用した。 【成果】 「湖上体験学習」を1回生必修としたことにより、本学学生としてのアイデンティティと環境マインドの向上が図られた。また、湖沼調査法やびわ湖の環境の実態を学ぶことにより、地球規模の環境問題の理解と問題解決の具体的な方法を実践的に学習することができた。さらに、船上での協働作業により、チームワークや役割分担の大切さを学ぶことにより、学生の人間的成長を促すことができた。 |
| 2.体験的環境学習の実践を取り入れたビデオ教材等の作成 【主な内容】 昨年度までに実施した「湖上体験学習」や「湖沼学実習」など本学が組んでいる体験的環境学習の実践記録からビデオ教材やプレゼンテーション教材を作成した。それらの一部はホームページ上で公開するとともに、必修科目の「環境教育概論」および環境教育専門科目において活用した。また、湖上体験学習で観測するびわ湖の水質と常時見ることができるびわ湖沿岸帯の水質を比較するための「びわ湖の沖帯と沿岸帯の水質の違い」の教材化に取り組んだ。 【成果】 「湖上体験学習」の事前・事後指導として、ビデオ教材を作成し、いくつかの環境関連授業科目において活用した。その結果、環境問題を身近なものとして捉える効果があり、また体験学習をより充実したものとすることができた。 |
| 3.ホームページやパンフレットの充実、および「湖上体験会」の開催 【主な内容】 昨年度に開設したホームページを刷新し、よりアクセスしやすいサイト構造にした。また、昨年度の成果を取り込んだポスターとパンフレットを作成した。 本学および他大学の教職員・学生・院生、ならびに児童・生徒・一般市民を対象とした「湖上体験会(びわ湖体験学習)」を5月、 7月、10月に開催し、大学関係者31名、一般81名、学生58名の計170名の参加を得た。 【成果】 本取組のポスター、パンフレット、ホームページを充実したことにより、本取組を国内外に情報発信し、本補助事業の公表・普及につなげることができた。 また、本学および他大学の教職員と学生、ならびに児童・生徒・一般市民を対象とした「湖上体験会」では、多くの参加者が環境学習への意欲の向上を示すとともに、本取組の有効性を広く公表することができた。 |
| 4.水環境教育や体験学習に関する資料収集と海外視察、および湖沼・環境教育に関する会議出席 【主な内容】 「湖上体験学習」および環境教育カリキュラムの改善のために、アメリカ合衆国のミシガン州立大学を訪問し、 五大湖をフィールドとした体験学習を視察した。また、フランス、エジプト、カンボジア、タイ、中国における水環境について視察を行うとともに、 ワークショップに参加し、本取組について講演を行った。国内では5月の日本環境教育学会と9月の日本陸水学会に参加し、本取組を紹介するとともに体験学習の重要性を訴えた。 【成果】 北米五大湖をフィールドとした体験学習の視察は、本取組の中核である「湖上体験学習」の充実と改善に大いに役に立つものであった。また、諸外国における水環境の視察により、本学における環境教育カリキュラムの幅を広げ、体系化することができた。 さらに、国内外の湖沼や環境教育に関する会議への参加により、広範な湖沼環境に関する現代的課題を把握するとともに、本取組に代表される体験的環境学習の導入が青少年の環境マインドの育成に有効・重要であることを国内外でアピールすることができた。 |
| 5.「湖上体験学習」に関する省察と評価 【主な内容】 「湖上体験学習」に参加した学生とTAおよび「湖上体験会」の参加者を対象としたアンケート調査結果を分析し、本取組の柱である「湖上体験学習」の改善について考察した。また、国内外における視察や学会参加の成果を取りまとめ、環境学習プログラムの充実について検討を加えた。 【成果】 「湖上体験学習」の結果、国内外における視察・会議出席、および「湖上体験会」に参加した学生のアンケートやTAの意見を参考にしながら、本取組の成果を多面的に評価した。これにより、取組の改善と組織の強化を図り、次年度以降の「湖上体験学習」の充実について具体案も含めて検討した。 |
| 6.来年度の事業に向けての考察と検討 【主な内容】 過去2年間の取組を省察することにより、来年度の事業に向けての具体的な検討を行った。 【成果】 本年度の事業を総括し、来年度以降の事業実施について検討を加えた。特に「湖上体験学習」のさらなる改善点を探り、より充実した取組への展望と施策について具体的なロードマップを作成した。また、「湖上体験学習」をベースとした「環境教育のリーダー養成」のカリキュラムの充実についても検討した。 |
| 1.「湖上体験学習」の準備、および1年次生を対象とした学習の試行 【主な内容】 本学部の必修科目である「環境教育概論」の一部に「湖上体験学習」を組み込むことを詳細に検討した。そのために、新しく進水した調査艇「清流V」の運行日程の調整や安全の確保、人数増加分に対応した機器・教材・消耗品の整備、人的資源の確保などについてまず検討を行った。その結果、ある程度の見通しが得られたために、体験学習用のマニュアル(ハンドブック)を準備したうえで、試行として1回生全員(255名)を対象とした計12回にわたる「湖上体験学習」を実施した。 【成果】 1回生全員を対象とした「湖上体験学習」を実施したことにより、講義だけでは得られないびわ湖の環境や湖沼調査についての実践的な学習を行うことができた。これにより学生の環境マインドの向上が図られるとともに、地球規模の環境問題の理解と問題解決に対する意識の強化が見られた。さらに、船上での協働作業を通して、チームワークや役割分担の大切さを学んだことにより、学生の人間的成長が促進された。 |
| 2.ホームページの開設、パンフレットの作成、フォーラム参加などの広報活動 【主な内容】 本取組の紹介パンフレット(Page1, Page2, Page3, Page4) とホームページを作成した。また札幌、横浜、大阪、福岡で開催された特色GPフォーラムに参加し、ポスター展示を行うとともにパソコンやパンフレットによる取組の紹介を行った。また、本学および他大学の教職員・学生・院生を対象とした「湖上体験会」を12月2日と9日に開催し計73名の参加を得た。 【成果】 本取組に関するポスター、パンフレットおよびホームページを作成したことにより、本取組を国内のみならず、海外にも情報発信し、本補助事業の公表・普及につなげることができた。また、4回開催された特色GPフォーラムに参加したことにより、本取組の詳細を広く紹介することができた。さらに、本学および他大学の教職員と学生を対象とした「湖上体験会」を開催したことにより、本取組を一般社会にも公表することができた。これらの広報活動により、「環境に強い学生の養成」に取り組んでいる滋賀大生としてのアイデンティティと誇りを生みだし、よりいっそう環境学習への意欲を向上させることができた。 |
| 3.「湖上体験学習」の試行に対する省察と評価 【主な内容】 1回生を対象とした「湖上体験学習」および大学関係者を対象とした「湖上体験会」の参加者計約300名に対してアンケート調査を実施した。これらのアンケート結果および学習補助者からの意見を参考にして本取組の成果と改善点について分析を行った。 【成果】 「湖上体験学習」と「湖上体験会」の参加者に対するアンケート調査の分析を行った結果、本取組の優れた点を再発見するとともに、いくつかの改善点を見出すことができた。学生から特に要望の高かった事前・事後学習については、来年度以降の重点課題にしたい。また、雨天や強風時などの悪天候下における湖上体験学習のやり方についても改善点が残されたが、総じてこの取組には高い評価が与えられたことは今後の事業展開において積極的な推進力となった。 |
| 4.来年度の事業に向けての考察と検討 【主な内容】 東京海洋大学および北海道大学を訪問し、観測船を利用した研究・教育の最前線についての聞き取りおよび資料収集等の実地調査を行った。また、本年度の事業を総括し、成果をホームページ上で公開するとともに、来年度の事業に向けての具体的な検討を行った。 【成果】 東京海洋大学等における類似の取組について情報を得られたことは大きな収穫であった。また、海洋学会が主催する「研究船で海を学ぼう」事業についても、本取組を充実発展するのに重要な参考となった。海洋と湖沼という違いはあるが、体験学習という共通点から来年度以降の事業を改善する重要な手がかりを得た。また、本年度の事業を総括した結果、本取組は学生の環境マインドの向上に大きな役割りを果たしていることが結論づけられ、さらなる改善を取り入れることによって、「湖上体験学習」をベースとした「環境教育のリーダー養成」のカリキュラム充実を図ることが可能となった。 |